製造業において、適正在庫は「材料在庫1か月」という考え方があります。これは、材料在庫が月商1か月分あるべきという意味ではなく、“1か月分の製品を作るのに足る材料在庫を持つべき”という意味となります。

仕掛品(製造途中にある製品)と製品在庫については、これはある一時点(決算時点など)の有り高を示すものであり、今後販売され売掛金となって回収されるのであれば、一定量あっても資金繰りでは問題にはなりません。反対に、売れない製品在庫を決算に計上している企業においては、それらが毎年増え続けている場合、資金繰りに問題が出てしまうでしょう。