資金繰りを分析する際の重要な3つの視点である、①虫の目、②鳥の目、③魚の目について説明したいと思います。今回は②「鳥の目」についてです。

「鳥の目」とは、1年間を俯瞰して資金繰りを見ることです。具体的には、まず現預金の期首と期末を見て、“増加したのか減少したのか”を確認します。そして、その増減の理由を「経常収支」「経常外収支」「財務収支」に分けて見ていくことがポイントとなります。

経常収支の増加による、現預金の増加が最も望ましいですが、借入金など財務収支もありそう簡単にはいかないと思います。最もマズいのが経常収支の赤字を財務収支である借入金の調達でまかなっている場合です。こういった状況をくい止めるためには、しっかりと経常収支で現預金を増やしていく取り組みが必要不可欠となります。