多くの中小企業では、「なぜか資金繰りが苦しい」という悩みを抱えています。その要因としては、設備投資の失敗(経常外収支)、人件費を抱えた固定支出構造、銀行からの借入過多の財務収支構造などが考えられます。

長年に渡って蓄積してきた膿、これを経営者1人で全て解決するのは困難を極めます。一度リセットする方が上手くいくケースもありますが、実際問題それは難しいでしょう。

では、何をすべきなのか。それは、経営者が今までのことを謙虚に振り返り、変えるべき点を認識し、少しずつ会社を変化させていくことです。まずは、経営者が問題点をしっかりと認識し、それを資金繰り計画にまで落としこむことが重要となります。

どうしても経営者は、経常収入・売上を増加させることにばかりこだわってしまいます。しかしそうでは無く、自社の収益構造・資金繰り構造をまず腹に落とし、その中で変えるべき点を見つけ出し、変えた場合のシミュレーションをしてみるのです。そして、本気になって改革を実行していくことが重要となるのです。