ある食品製造業者では、営業マンを増やしたことが要因で業績が厳しくなっていました。

以前は配送係が営業も兼ね、代金の回収まで行っていました。このため、資金繰りも非常に楽に回せていました。しかし、営業マンを増やしたことで儲からない取引先の開拓がどんどん進み、「小ロットで○○日までに納品」など、取引先に振り回されるようになってしまったのです。

こういった場合、原点回帰が必要になります。こちらの企業では、不要な営業マンを減らし、利益の出ない取引先などを順次撤退することにしました。

多くの再生企業では、経営者が営業部長代行をやることで、良くなっていきます。経営者がしっかりと営業を掌握することで、初めて再生への歩みが進むのです。経営者の指示のもと、利益が出る営業体制への転換が必要不可欠といえるでしょう。